性感染症の検査はいろんな方法がありますが、一番広く使われている方法について、特徴と注意点を説明しましょう。
淋菌とクラミジア
いろんな検査方法がありますが、今一番よく行なわれているのは、遺伝子検査です。
膣や咽頭を綿棒で擦って粘液を採取し、淋菌やクラミジアの遺伝子があるかどうかを調べます。
この検査は菌が1匹でもいれば陽性になる非常に優秀な検査なのですが、それでも2つの問題があります。
まず、この検査は、擦った場所だけの検査です。
仮に膣分泌物の検査で「陰性」であっても、のどに感染している可能性はあります。
たとえば、性交の時はコンドームを使うけどオーラルでは使わない人が膣の検査だけして陰性であっても、のどの感染を見落とす恐れがあります。
もう1つの問題は、この検査は菌の死骸でも陽性になることです。
治療して、菌が死んでしまっても、その死骸が膣やのどに残っていると、遺伝子検査では「陽性」と判定されてしまいます。
一般に、淋菌やクラミジアはきちんと治療すれば2~3日で死んでしまうのですが、その時点であわてて検査すると、死骸をひろってきて「陽性」ということになります。
遺伝子検査で治癒判定(治っているという判定)をするには治療してから1週間くらい間をあけないといけません。
HIV検査
血液を採って、HIVの抗原/抗体があるかどうかを調べます。
この検査の一番の問題は、感染してから血液中に抗原/抗体が出てくるのに数日かかることです。
感染直後は本当は感染していても検査では「陰性」になります(この期間をウィンドー期と呼びます)。
ウィンドー期は検査方法によって違います。
一番長い検査だと3週間くらいです。
梅毒検査
いくつかの検査法がありますが、どれも血液を採って梅毒の菌(トレポネーマ)に対する抗体があるかどうかを調べる方法です。
このためHIV検査と同じようにウィンドー期の問題があります。
梅毒の場合、3週間くらいと言われています。
もう1つ、TPHAという検査では、一度梅毒になったことがあると、きちんと治療しても、ほぼ一生「陽性」という結果が出続けます。
ガラス板法という検査であれば、治療すれば「陰性」になります。 「それならガラス板法だけでいい」と思うかも知れませんが、ガラス板法はたまにトレポネーマ以外のものに反応して「陽性」という結果を出すことがあるので、TPHA法と組み合わせてダブルチェックしています。 検査結果で、TPHAが陽性、ガラス板法が陰性であれば、昔かかったことがあるけど今は治っているという意味です。
このように、性感染症の検査にはそれぞれ特徴があります。 その特徴を知った上で、結果の意味を判断してください。






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